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事実婚のメリット・デメリット「内縁の妻」って実際どうなの？
最近、有名人が公表する機会が増え、一般の人々にもより頻繁に耳にされるようになった「事実婚」。事実婚とは、法的な結婚手続きを行わずにパートナーと一緒に生活することを指し、女性側は「内縁の妻」とも呼ばれます。入籍をせず、事実婚を選択するのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。事実婚のメリットやデメリットについて解説します。
事実婚のメリットとは？
①法的な手続きがいらない
事実婚は婚姻届を提出するわけではないので、法的な手続きが不要というメリットがあります。名字を変える必要がないため、面倒な免許証や銀行口座の名義変更をしなくてもよいのも大きいといえるでしょう。
②離婚のデメリットを防げる
結婚は法的手続きが必要で、離婚時には戸籍に離婚の記録が残ります。一方、事実婚は法的手続きが不要で、お互いの合意のみで関係を解消することができます。そのため、離婚の煩雑さや離婚歴が残ることを嫌う人にとっては、事実婚が向いているといえるでしょう。
③親戚づきあいをしなくてよい
結婚すると、相手の親や親族と姻族関係になり、そのために冠婚葬祭などの親戚との交流が行われます。一方、事実婚の場合、戸籍上では他人として扱われるため、親戚付き合いをする必要や、相手の両親の介護などの問題から解放されるというメリットがあります。
事実婚のデメリットとは？
①事実婚を立証することが難しい場合がある
事実婚には家族関係を公的に証明する書類が存在しないため、事実婚を立証する場合には、手続きが難しいことがあります。賃貸契約やパートナーの入院時などに、家族として同意書にサインすることができないことがあるので注意が必要です。
②親権を2人で持てない
事実婚で子供ができた場合、子供は母親の戸籍に入るため、2人で親権を持つことができません。父親が法的に認知するためには別途手続きが必要であり、これを怠ると子供の戸籍に父親の情報が記載されないままとなります。また、子供を父親姓に変えたい場合は家庭裁判所への申し出が必要です。
③税金が控除されない
事実婚は法的な婚姻が認められていないため、税制上の控除の対象外となります。配偶者控除、配偶者特別控除、贈与税の控除、相続税軽減措置、医療費の控除などが受けられないため、経済的にデメリットと感じるかも知れません。また、遺産相続を希望する場合は法的効力のある遺言書の作成が必要となります。
事実婚が向いているカップルとは？
「事実婚」は、通常の結婚とは異なり、「配偶者控除」や「扶養控除」といった税制上の優遇措置を受けられないため、お互いに収入が安定しているカップルにとっては向いているといえます。
また、昨今では仕事上の都合などから結婚して苗字を変えたくないなどの理由から「選択的夫婦別姓」を望む女性も多いです。しかし、日本ではまだ実現されていないため、中には事実婚を選択肢するカップルもいます。
事実婚にはメリットもありますが、法的な結婚と比べて税金面などでデメリットがあることも確かです。多様化のいま、事実婚を視野に入れているカップルは2人の理想的な生活や将来の計画について十分に話し合うことが大切だと思います。（オトナのハウコレ編集部）
