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    実写化もされている、女性が楽しめるエロい小説

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    ちーすん


    「今日は時間があるから、ひとりでゆっくりエッチな気持ちを高めていきたい」そんな日は濡れ場のある小説をオカズにするのを筆者はおすすめしたいです。


    普段はAVやエッチな漫画、自分の妄想をおかずにオナニーをしている方が多いかと思いますが、たまには小説をゆっくり読みながら、自分の頭の中で小説のシーンを再現してゆっくりオナニーをしてみるのもいいのではないでしょうか。読みやすくて女性向けの柔らかい描写が多い小説を3つご紹介します。

    花宵道中

    「どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは――初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑……儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻」参照:Amazon 花宵道中(新潮文庫)
    花宵道中は宮木あや子による小説で、第5回R-18文学賞を受賞しています。R-18文学賞とは「女による女のためのR-18文学賞」で、選考委員も読者ターゲットも全員が女性です。

    オムニバス形式で綴られる、吉原にある小見世「山田屋」で暮らす遊女達の話。江戸時代が舞台の話ですが、文体に無駄がなく、難しい表現も少ないのでスイスイ読める作品です。


    宮木あや子の作品はどれも儚く美しい、切ないストーリーが多いのですが、舞台が吉原ということもあり、より切ない要素が多くなっています。


    官能小説ということもあり、性描写がかなり多めです。ですが官能小説にありがちなエグめの性描写ではなく、しっかりエロいのにどこか綺麗な性描写なので女性が読むのにぴったりなんですよね。


    身体を売る仕事の女郎が、愛しい人を思って別の人に抱かれる様はとても切なく、感情移入していまいます。また色彩表現もとても美しく、着物の色や花の色、夜の街の雰囲気が脳裏に鮮やかに再現されています。


    こちらは2014年に安達祐実主演で映画化されており、そちらの映画もとても見応えがあります。


    ふがいない僕は空を見た

    「高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが―。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編」参照:Amazon ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)
    こちらは窪美澄による小説。収録作の1編「ミクマリ」が第8回R-18文学賞を受賞しています。「ミクマリ」は男子高校生と人妻のコスプレセックスをしてお金をもらうというシーンで始まります。そこだけ切り取ると変態嗜好の2人のどこか遠い話に聞こえますが、そこには「性」だけではなく「生」も描かれています。

    姑に不妊治療をせまられる女性や、女手ひとつで息子を育てながら助産院を営む母親たちが登場し、色々な立場の視点から、普段の生活の裏に隠されている問題や揺れ動く感情までを描いており、誰しもが共感できる部分があると思います。2012年に永山絢斗主演で映画化もされています。


    Red

    「夫の両親と同居する塔子は、イケメンの夫と可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせてしまう。胸を突くような彼の問いかけに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに――」参照:Amazon Red (中公文庫)
    「ナラタージュ」の島本理生の初めての官能小説。第21回島清恋愛文学賞受賞作。主人公の塔子は、恵まれた環境にいる主婦。堰き止めていた性欲が同窓会で出会った元恋人により崩れ去っていきます。現代の大人の性と読み手の脳裏にこびりつく不倫相手との性描写の表現がリアルな作品です。

    家庭があり子供がいても抑えられない性の衝動に抗わず流されていく塔子の姿は、共感できる人と理解できない人に分かれると思います。そういう不倫などは置いておき、この作品のセックス描写は驚くほど丁寧です。


    セックス中に2人がどんなことを考え、そしてどこにどういう風に触れたのか。行為の全てが頭に入ってくるのです。特に愛撫の描写が秀逸で、足をゆっくり舐め上げられるシーンではゾクゾクしてしまうと思いますよ。


    「こんなセックスがしてみたい!」と誰もが思うのではないでしょうか? こちらは2020年に夏帆と妻夫木聡で映画化されました。


    小説も映像も楽しもう!

    今回ご紹介させていただいた小説は映画化されているので、小説を読んで興味が湧いたらぜひ映画の方も観てみてください!


    あまり小説を読むのが得意ではない方は、映画を先に観るとストーリーや人物の関係が把握できて、小説の方もスムーズに読めると思います。退屈なおうち時間にぜひ小説オナニーを試してみてくださいね!(ちーすん/ライター)

    (オトナのハウコレ編集部)

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