アフターピルで気分が悪くなったり、嘔吐してしまうことも

かくいう私も人生で二度ほどアフターピルを服用したことがあります。「アフターピルで吐き気を感じる場合がある」というのは知っていましたが、一度目に飲んだ時は何も問題ありませんでした。

私は2回とも「2回に分けて飲むタイプのアフターピル」を服用しました。初めて飲んだ時は、その事前の噂のせいもあってビクビクと飲んだ当日はずっと布団の中で過ごしましたが、心配していたような吐き気などはなく、とくに身体に異常は感じませんでした。

そんなこともあり、２度目にアフターピルの服用を考えた時、前ほどの恐怖はありませんでした。

もともとその日は友人と飲みに行く約束をしていましたが、アルコールは控えるように言われていたので、ノンアルコールで過ごしました。

そして、夜寝る前に残りのアフターピルを飲み、「気分が悪くなる前に寝よう」と考え、早めに就寝しました。

人生二度目の服用で、急な嘔吐……死ぬほど怖かった

その日、疲れていた私はすぐに入眠し、事なきを得たかのように思えました。が……深夜のこと。事件は起きてしまったのです……。

何時かもわかりませんでしたが、夜中にパチリと目が覚めました。普段そのようなことはないのですが、すぐに身体の異変のせいだと気づきました。

その時、ものすごい吐き気を感じました。仰向けから少しでも姿勢を崩すと、ベッドでそのまま嘔吐してしまうんじゃないかというほどの吐き気。

生理が辛い時の子宮の「ズクズク」とした鼓動のような、内臓の痙攣を感じました。すぐにトイレに行こうとしましたが、その勢いで吐いてしまいそうになるくらいの吐き気でなかなか立ち上がることすらできませんでした。

なんとかベッドから降り、トイレへ向かおうとしましたが、内臓の痙攣に耐えきれず、トイレ直前で吐いてしまいました。

痙攣と一緒に出てきてしまう、防ぎようのない嘔吐でした。夕飯を食べたのも早かったので、緑色の胃液のようなものが出てきて死ぬかと思った。

その場にうずくまり、数分動けませんでした。なんとか冷たい水を飲み、気持ちと内臓を落ち着かせて時計を見てみると、早朝の４時頃になろうとしていました。

婦人科では、このような忠告を受けていました。

「吐き気があるかもしれないけど、服用から４時間以内に嘔吐してしまうことで、薬が吸収されずに体外へ出てしまうことがあります。その場合、無論避妊成功率が下がります」

と。私が薬を飲んだのは前日の23:30頃。ビミョーな時間でした。でも、もうどうしようもないので、これ以上身体に負担を抱えないためにも一旦就寝しました。

翌日、もう一度婦人科を受診。結果は……？

翌日、不安だったのでもう一度婦人科を受診しました。

先生曰く、

「嘔吐の時間的にも、問題ないとは思うけどね。後は身体の変化に気をつけておくしかないね」と言われ、その日は診察のみで帰宅。

もう体の方はいつもどおりという感じでしたが、不安でいっぱいでした。

それから1ヶ月間、次の生理が来るまでひたすらモヤモヤして過ごしました。「もし避妊できていなかったらどうしよう……」と、気づくとスマホで「中絶手術」と検索している自分にドン引きでした……。

結果的には1ヶ月後、無事生理は来ました。しかし、アフターピルと関係があるのか分かりませんが、その月はいつもより腹痛がひどく、ツラい生理期間でした。

【結論】やっぱりツラいよアフターピル、避妊は確実に！

結論、私はもう二度とアフターピルは飲みたくないと感じています。

あと数時間、吐き気に襲われた時間が早かったら、避妊できていなかったかもしれない。しかし、あの時の吐き気は想像を絶するツラさで、あんな吐き気に襲われたら、たとえ薬を飲んだばかりでもきっと耐えきれないだろうなあ、と感じました。

「アフターピルさえ飲めば大丈夫」

そんな考えでなんとなくナマ挿入をする人にご忠告します。毎回体調に響かないとは限りません。

アフターピルによう吐き気は排卵日、その日の体調、睡眠時間など様々なものが関係しているので、飲むタイミングによっては全く問題ない時も、私のような吐き気に悩む時もあると思います。

「前飲んだ時は大丈夫だったし」

なんて、軽く考えないでください。逆に言えば、ゴムさえしっかりついていればアフターピルを飲む必要はないのですから。

自分の身体のことなので、きちんと避妊を行い、自分にデメリットが大きくなってしまうような性生活を送らないことをおすすめします。（久留米あぽろ／ライター）

（オトナのハウコレ編集部）