
なぜ、ガールズバーにまつわる事件は多いのか?キャバクラとの違いと搾取される弱者男性
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カワノアユミ
ガールズバーをめぐる事件が、近年たびたび報じられています。なぜ、キャバクラよりも「ガールズバー」でトラブルが起きやすいのでしょうか。
カウンター越しの接客、比較的安価な料金設定、そして“疑似恋愛”ともいわれる距離感――。
その独特な構造の中で、感情を拗らせる客や、搾取される“弱者男性”の存在が浮かび上がります。
今回は夜の街を長年取材してきたライターのカワノアユミさんに、ガールズバーとキャバ嬢の色恋営業の違い、そしてなぜ事件が起きやすいのかについて率直に語っていただきました。
ガールズバー絡みの事件が増えている理由とは?
ー近年、ガールズバーに関する事件が報じられていますが、業界の中ではどのように受け止められていますか。
「この数年、ガールズバーでの事件が目立っていますが、その多くはキャストとの色恋関係がこじれた末のトラブルだと感じています。
そもそもガールズバーは、2006年頃から全国的に広がり始めました。当初は“お客さんと連絡先を交換しない”“色恋営業をしない”というスタンスを掲げる店が多かったのです。キャバクラとの差別化として、あくまでカジュアルに飲める場所という位置づけでした。
それにもかかわらず、ここ数年は色恋絡みの事件が増えている印象があり、正直に言えば業界としても驚いている部分はあります」
ー当初は「色恋をしない」方針だったとのことですが、なぜ現在はそれが崩れてしまったのでしょうか。
「客層の若さは一因だと思います。初期のガールズバーは、キャバクラには行かないけれど、気軽に女性と飲みたいという20代〜30代の男性がターゲットでした。
ただ、そうしたお客さんは“飲みに来る”感覚が強く、夜の店の遊び方に慣れていない人も多い。ワンセットで帰るケースも少なくありません。それではリピーターやキャストの売上につながりにくくなります。
結果として、店側が売上ノルマを設けるようになる。キャバクラであれば店長や黒服が新人キャストに営業のアドバイスをすることもありますが、ガールズバーはそこまで管理が徹底されていない店も多いのです。
そうなると、キャストが自発的に売上を作ろうとする。その手段として、連絡先交換や色恋営業に踏み込んでしまうケースが増えていったのではないでしょうか」
若さゆえに“ガチ恋客”をうまくかわせないガールズバー嬢たち
ーなぜ、そこから暴力的な事件につながるケースが出てきているのでしょうか。
「まず、女性キャストが若く、客のタイプを見抜けないという点はあると思います。キャバクラの場合、接待利用が多く、その中で色恋営業を楽しめる余裕のあるお客さんが、プライベートでも通うようになります。ある程度“遊び”として割り切れる層が中心です。
一方、ガールズバーは最初から自腹で来るお客さんがほとんどです。そのため、最初の段階で割り切れていないケースも少なくありません。
キャバ嬢であれば、いわゆる“ガチ恋客”をうまくかわしたり、相手の経済状況に合わせて遊ばせるテクニックを持っています。しかしガールズバーの場合、若さゆえに相手の事情や限界まで汲み取れるキャストは多くありません。
その結果、無理をさせたり、場合によっては借金をしてまで通わせてしまう状況が生まれる。そうした積み重ねが、最終的に事件へとつながってしまうのだと思います」




















