「自分の体型、体質で相手を嫌な気分にさせてはいないか？」と悩む

まず最初に、自分の体型とか、体の特徴で相手を引かせないか。ここをセックスの悩みの第一段階と捉える男性は昔から少なくありません。

たとえば体型でいえば、太っているとか。逆にガリガリで、相手に気持ち悪いと思われないか不安で仕方がないという男性は、結構いるものです。

太っている場合は痩せればいいけど、痩せすぎている男性が体型を改善するのは難しいものですから、それ相応にジレンマも強くなるみたいですね。

また、体型コンプレックスのある男性って、過去に女性から体型についてのダメ出しやイジりを受けた経験を持ち、それがトラウマになっているという人も多いんですよね。

あとは体質。たとえば体毛が濃いとか。これも立派な不安要素です。

「脱いだらドン引きされた経験があって......」という男性を何人も知ってますし、僕も体毛が濃いので毎回、初めてセックスする相手に裸を見せるのが億劫です。

体型や体質って個性だけど、実際その個性のせいで相手に嫌な気分になってもらうのは不本意なんですよね。

普通が一番って話になるけど、その普通に持って行くのが意外と難しい......まさしくセックスの悩みのスタンダードといえるでしょう。

イカせられるかどうか心配

次に、セックスをしても相手をイカせられるかが不安と考える男性も多いことに言及しておきたいと思います。

「あたしイキやすいんだよね」みたいなことをいわれて、いざセックスしたけど思ったより苦戦するって男性もそこそこいます。

特に手マンでイクって女性に対して、あんまり体力がない男性だとイカせる前に手が疲れてしまって、結局「もういいよ」みたいな顔をされるってこと、実際ありますからね。

イクかどうかは体の相性もあるけど、「みんなができることなのに自分はできない」と感じる男性もいるわけで、これをセックスの悩みの主軸と感じてしまう男性もいるわけです。

僕は自分勝手なので、相手がイクとかイカないとか、そもそもあんまり重視していません。

いや、若いころは重視していたけど、自分が今やイキにくくなった手前、自分のことで精一杯というか。

そういう感じになっちゃったんですよね。これはこれで悪い兆候だとは思うけど、でもまあ、しょうがない。しょうがないんだ（自分にいい聞かせるように）。

途中で元気がなくならないか不安

そしてセックスの悩みとしては、実に多くの男性が抱える爆弾。

中折れに対する危機感、不安です。

僕も思えば10代の頃から中折れには悩まされてきましたが、セックスをしていて、前戯中はちゃんと勃起しているのに、いざ挿入って頃には体力が尽きて満足に勃起を持続できなくなっちゃうって男性は、若い世代にもいます。

ちゃんと運動をして体力をつけていれば多少マシになるんだと思って筋トレに励む男性もいますが、以前アスリートの知人ががっつり中折れに悩んでるって悩みを吐露してきたとき、それは幻想であると知りました。

途中で勃起力が弱くなる。

これは年齢的なものなのか、精神的なものなのか。はたまた両方か。

原因はさまざまあるんでしょうけど、いずれの理由であろうと、男性機能がクライマックスを迎える前にダメになっちゃうと、ホントつらいんです。

もうこんなことすらまともにできないなんて......と感じてしまうし、セックスの悩みの究極ってこれのことなんじゃないか？ と思うほどですね。

知り合いなんてあまりにも中折れが続くので、最終的にはアレの根本を輪ゴムで縛って無理やり血流を止めてバッキバキにして挿入していたって話をしていたぐらいですし。ただし、挿入したら輪ゴムにお互いのアンダーヘアが絡まって、1ピストンで悲鳴がこだましたということですが。人生、ままならないものですね。

おわりに

冒頭で書いたように、僕自身EDなのでセックスの悩みに対しては実に敏感です。

昔はベッドの上での悩みを誰かに相談されても「ギャハハ～！」と笑ってバカにしていたけど、今はもうそんな気分にはなれませんね。

今回紹介したようなセックスの悩みって、まだ若い男性でも抱く心配事だし、不安に思うとますますダメになるんですよね。どんどん悪い方向に物事を考えるようになるので。

ですので、もしこういう兆候を見せる男性とセックスをする場合には、それとなく精神的なケアをしてあげると彼らも救われるかもしれません。それとなく。察知されない程度に。

（松本ミゾレ／ライター）

（オトナのハウコレ編集部）