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「風俗嬢をやって後悔したことはない」 現役デリヘル嬢が語った、イメージとは違う風俗のリアル

ナイトライフ

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久留米あぽろ


女性のみなさんは、風俗にどんなイメージを持っていますか?

「オジサンとやるのとか無理……」

「どのくらい儲かるの?」

「人にバレるのがこわい」


「風俗」というものに興味はあるけどなんかコワイ。そんな人が多いのではないでしょうか。今回はとある飲み屋で出会った、「風俗嬢としての自分を楽しんでいる」女性を紹介します。

18歳から風俗嬢になった。理由は「単純に、憧れだった」


女性の名前はマイさん。20歳からデリヘルで働いており、現在27歳で、今でも昼の仕事の合間に風俗店に出勤するという。


──マイさんは、なぜ風俗で働こうと思ったのですか?


マイ:10代の頃、私は太っていてかわいくない子だったと思います。でも、エッチなことにはすごく興味があった。だから1人でオナニーばかりしていました。


そんな時、ある漫画を読んだんです。『デリバリーシンデレラ』という、地味だった女の子が風俗で「女性」としてのスキルを身に着け成長していく話でした。漫画を読んで、すごく私も憧れたんです。


当時私は18歳。それは風俗を始められる最年少の年齢です。上京して、ひとり暮らしを始めて、すぐに風俗の面接に行きました。


──風俗の面接ってどういうものなんですか?


マイ:よくAVとかで「実技講習といいながら店長に犯される」なんてタイトルあるけど、そんなこと絶対ないですよ(笑)。


普通に「いくらくらい稼ぎたいか」とか「HP上で顔出しできるか」とか「コスプレとか放尿とかのオプションはどこまで対応しますか」とか不安点の確認という感じです。


お店側からしてみたら、女の子は大切な商売道具ですから。すっごく大切にしてくれますし、悩み相談にも親身にのってくれます。身バレしそうな地域は出張NGにすることもできますし、オプションもハードすぎるものはNGにできるので、女の子側の自由度は高いと思います。

実際気になる「稼げる額」と「身バレ」のリアル

──実際、どのくらい儲かるものなんですか…?


マイ:完全に人によりますけどね! 私は、学生の頃は週3くらいで出勤して、少ない日で1万円、多い日で10万円くらい持って帰っていました。その日つく人数にもよるし、お店自体に人気がないと永遠にお茶引き(客がつかない)することもあるんですけど……。


月額は、押しなべたら40万~50万くらいじゃないですかね。多分、すごく外見に自信がない人でも大丈夫です。私は本当に、「下の上」レベルの女子だったので。


──すごい! マイさんはそのお金を何に使ったんですか?


マイ:半分は、奨学金の返済用に貯金しました。もう半分は、ずっとコンプレックスだった自分を変えたくて脂肪吸引しました。ダウンタイムは大変だったけど、後悔してないかな。同性からも異性からも扱いが変わりましたもん。自分でも、今まで着れなかったミニ丈の服が着れるようになって……本当に嬉しかったですよ。


──脂肪吸引にしろ風俗にしろ「バレる」ことはなかったんですか?


マイ:脂肪吸引は、ダウンタイムの1ヶ月間、周りには「事故に遭って自宅安静」と言いました。実際両足やってるので動けませんでしたし、不自由すぎて体重も落ちたので、全く不自然じゃなかったような(笑)。


風俗に関しては、一度ホテル街でお客様といる時に、知り合いとすれ違ってしまったことがあって……。あの時は流石に身の凍る思いをしましたね。


私は胸を張って風俗をしていますが、そう思わずに蔑むだけの人に不意にバレるのは本望じゃなかったので。それでお店を変えたこともあります。それからは流石に、ホテル外での待ち合わせをNGにしました。

風俗嬢として重要なのは、外見の美しさより「思いやり」

──風俗を始めて、驚いたことなどはありましたか?


マイ:すっごくたくさんありますよ! まず、私はスタイルにぜんぜん自信がありませんでしたけど、お客さんたちはほとんどみんな「触り心地がいい」と喜んでくれました。


風俗嬢として重要なのは、外見より内面だったと思います。お客さんに対しての思いやりとか、たとえタイプじゃない人だとしてもがんばってプレイできる努力とか。必ずしもかわいい子が売れるわけじゃない、というのは驚きでした。


それに、男性側にもコンプレックスを持っている人がたくさんいました。太っていたり、真性包茎だったり。そういう彼らを、受け入れてあげるのが私の仕事だと、今でも思っています。


──どんなタイプの男性が多い…とかありますか?


マイ:本当に十人十色ですけどね…強いて言うなら普通の人が多いですよ。30代後半〜40代後半くらいの、妻子もいるようなサラリーマン。日々の生活のストレス解消に来ると言った感じです。


だから、そこにいる1時間だけでも、非日常を与えてあげるのが私の仕事です。でも何千人と会ってきたお客さんの中には、「何で来たの⁉」みたいなイケメンもいたし、80歳のなんちゃら大使館の大金持ちが来たこともありますよ(笑)

「後悔したことはない」 風俗を通して人生において大切なことを学んだ

──マイさん自身、風俗をやって変わったことはありますか?


マイ:自分に自信がつきました。頑張れば頑張っただけ、お客さんと売上がついてきます。そう思うと、今まで気にしなかった身なりにも気をつけるようになりましたし、「お風呂に入ってもよれないメイク」も研究した。貯まったお金で脂肪吸引もした。美意識がすごく高くなりましたね。


それに、自分は恵まれてるんだなあと思うようになりました。嬢の子には本当に帰る家がなく風俗をやっている子や、シングルマザーさんもいました。お客さんでも、生活が貧困でも、私に会いたくてがんばって貯金してくれている人がいたり。


風俗にいる人、来る人には、何か理由がある人もたくさんいます。私たちが提供できるのはセックスだけど…そんな簡単な行為だけじゃないって、私は思っています。気持ちよければいいってわけじゃないんです。みんな、愛を求めてる。


風俗ってコワイところ。みんなそう思うと思うけど、意外と普通のところなんです。男女のサービスだから、性交があるのは仕方なくて……でも、体以上に心の充実を求めている。付き合っているカップルのするセックスと変わらないんです。


「お金が欲しいんだろ」と言われればそれまでですが、風俗にはちゃんとした社会的な価値があると私は身を持って感じています。一生、後悔はしません。


マイさんは、ずっと凛として話してくれました。これが、私達一般人の知らない「風俗のリアル」です。「コワイ」「気持ち悪い」といった偏見もずっとあるかもしれませんが、この記事を読んでくれた人が、少しだけでも風俗の存在価値を知ってくれたらいいなと思います。


(オトナのハウコレ編集部)

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