風俗に通う彼氏に激怒し、風俗嬢のスキルを学んだ女性の話
ナイトライフ
PR松本ミゾレ
「彼氏が私に隠れてこっそり風俗に行ってるみたいなんだけど、どうしたらやめさせられる?」
このとき筆者は、いちいち他人の恋愛にああだこうだ言うのも面倒だったので「俺も男性として、そういうサービスがあると知ったら行ってみたくなるという気持ちもわかるし、浮気じゃないんだから別によくない?」と返しました。
しかしこの知人は納得できなかったようです。
まあ、それもそうですよね。お金が介在しているとはいえ、自分の彼氏が別の女性と裸で抱き合っているわけですから。
でも、世間にそういうサービスがある以上、性欲を持て余した男性は、たとえ彼女がいてもそのようなサービスを利用するのが世の常です。
それに加えて、風俗を利用する男性はやっぱり風俗店の利用を咎められたくはないようです。
むしろ彼女とのセックスと、風俗嬢から受けるサービスは明確に異なるという意識を持っているのかもしれません。
風俗店の常連、Gくんに聞く「風俗と恋愛の違い」
本当は筆者がその声をリアルに届けるのが一番なんですが、あいにく風俗を利用したこともないので、体験者のGくんという友人に話を聞いてみました。
まず風俗と恋愛の違いについて聞いてみたところ、以下のような回答が。
「一番の違いは性行為の質。彼女とのセックスでは得られない感覚、気持ちよさが得られる」
次にGくんに、彼女に対して後ろめたさはあるのかどうかを質問してみました。
「ない。浮気じゃないと思っているから。ただしいちいち『昨日風俗行ってきた』とも言わない。そういう意味ではある種後ろめたいと思っているのかも。でも、正直に言ったところで揉めるし」
つまり彼は、風俗を利用することについては、あくまでも専門的なスキルを持つスタッフによるサービスを受けることが第一の目的で、そこについては「彼女であろうととやかく言ってくれるなよ」と思っているということなのでしょう。
事実、Gくんと同じ意見を持つ男性ってこれまで何人も見てきました。ただし、そういう男性が女性側から認められにくいことはたしかなことです。
やっぱり、彼女からするとどこか“汚らわしい”というイメージを抱いちゃうものですからね。
風俗嬢に嫉妬して、風俗嬢のスキルを学んだ女性の話
以前、別の媒体に掲載するコラムのために風俗嬢にインタビューをしたことがありました。このときに出会った風俗嬢の1人が、ちょっと変わった過去を持っていたのです。
その女性はもともとOLだったのですが、最愛の彼氏が風俗に足しげく通うことに嫉妬。
そして「風俗嬢のスキルが高いなら、それを学んでやればいい」と思うに至り、なんと風俗店に入店することに。
そこで実際に接客をしてスキルを手にしたというのだから、なんだか行動力も化け物みたいな女性だなぁと思ってしまいました。
が、実際に求めていた技術を会得した彼女が感じたことは「風俗嬢のスキルって、いわゆる業務用みたいなものだ」だったそうです。
男性客を喜ばせるための技術の中には、演技をしたり、我慢をしたりというような、彼氏相手には磨く必要のない嘘の側面が多分に含まれていたというわけですね。
この点はAV嬢も同じことでしょう。風俗をしていたり、AVに出ている女性のスキルって高いものですが、いずれもやっぱり、突き詰めると業務用のレベルです。
先ほども書いたように、しばしば風俗に行く彼氏に対して嫌な印象を抱く女性は大勢います。しかし、それを解決するために自分で高い性的スキルを手に入れようとしても、実際問題、男性からすると「別にそういうことじゃない」で済んでしまうのかもしれません。
おわりに
それと同じようなものだと、少なくとも風俗店を利用する彼女持ちの男性は考えているのではないかと、同じ男性としての立場から、筆者は感じるところです。
プロに任せるときと彼女とセックスをするときでは、求めているセックスの系統が違うため、たとえ彼女がプロのスキルを手にしても「なんだかな」と思われる可能性は高いということですね。
彼女に対しては第一に「セックスが上手い、下手に関係なく付き合いたいから付き合っているんだよ」ってのが男性の本質なのです。
男性は別に彼女に高い性的スキルを求めていないし、風俗好きな男性にとっては、風俗店を利用すること自体が趣味だとか、ライフワークだとか、息抜きぐらいの位置にある行為。
そこに嫉妬をしても、あまり男性側が「ああ、悪かったな」とかは思ってくれないのかも……。
そして同時に、これも繰り返しになりますが、風俗嬢に勝るとも劣らない技術を手にしたところで、風俗好きの彼氏が満足するかどうかもまた未知数ということなのです。
まあ、風俗をこれまで35年間一度も利用したことのない男性としての筆者の主観に基づく意見を言わせてもらうなら、風俗を利用すると彼女持ちの男性って、お金を介在させることで安心して浮気行為をやっている人たち、という印象ですけどもね。(松本ミゾレ/ライター)
(オトナのハウコレ編集部)