プロが最強の手コキテクニックを伝授! 「手コキ研究会」代表・今賀はるさんインタビュー【前編】
ナイトライフ
PR大泉りか
皆さんはセックスのテクニックを、どうやって学んできましたか? アダルトビデオを参考にしたり、セックスのハウツーを読んだり、友人のやり方を聞いたり……さまざまな方法がありますが、たった500円で、プロの手コキテクニックを教えてもらうことができるんです。
「性を楽しむきっかけ作り」をコンセプトに、毎週第2土曜日に都内で開かれている「手コキ研究会」。ここでは、オモチャを使って実践的に手コキを学ぶばかりでなく、性をテーマにしたさまざまな講義や語り合いで、楽しみながら性について学ぶことができます。
今回は、手コキ研究会の代表であり、現役で風俗店で働きつつ、AV女優としても活躍中の今賀はるさんに、お話を聞くとともに、手コキテクニックについて、教えていただきました!
「手コキ研究会」ではどんなことをするの?
――「手コキ研究会」ってどんな会なんですか?
今賀はる(以下、今賀):「手コキをメインに性を学ぼう」という会です。性教育の場って、学会や、学会に準じるくらい堅苦しいやつが多くて、一般の人だと行きにくいんですよね。
逆に性関連のイベントっていうと吹っ切れて、フェチ系やアダルト系になっちゃう。その中間の、真面目だけど楽しめる会にしていきたいなって思ってやっています。
具体的には、会の前半は、手コキの実践的な講座をして、後半戦は毎回テーマを変えて講義や語り合いをしています。2016年の3月に始めて以降、月1のペースで行っていて、いまは毎月第2土曜日に開催。毎回35人から40人くらい参加しますね。
――そんなにたくさんの出席者がいらっしゃるんですね。男女比はどういった感じなのでしょうか。
今賀:6:4くらいで男性が多いです。
――男性はオナニーのための手技を習うんですか?
今賀:それもあると思うんですが、後半が目的の方も多くいらっしゃいます。後半は毎回、テーマが変わって、例えば、12月1日はエイズデーなので、11月はそれに絡めて、感染症科のお医者様にきていただいて、性感染症について話をしてもらいました。
12月は毎年恒例で、おもちゃ品評会ですね。去年は皆でラブグッズについて語り合ったんですけど、今年は変わったものをいくつか用意して、それを各テーブルに配って、そのラブグッズのよさだったり、使い方のアイディアを話し合ってもらって、最後にテーブルごとにプレゼン大会をして、上位になったグループには、プレゼントも用意しています。
――バラエティーに富んでいて、おもしろそうですね。
今賀:それこそ、専門家をお呼びして、吉原の歴史を語ってもらうこともあれば、わたしが風俗のテクニックをお伝えすることもあります。変わり種だと「数学と性」っていうのもありましたね。
――えっ、数学ですか?
今賀:「数学のお兄さん」として、全国で講演もされている、横山明日希さんって方がいらっしゃるんですが、その方に立ちバックの時のちょうどいい身長差とか、男女の興奮の具合を、座標で表せないか試みていただいて。その時は、理系の方たちが、話を聞きにたくさんいらしてました。
――そういう知的好奇心をくすぐる要素が入ることによって、ちょっと抵抗ある人も来やすくなりますね。ちなみに前半の講座のほうは、どういうふうに進んでいくんですか?
今賀:まずは、だいたい6つくらいグループを作って、「好きな手コキはなんですか?」とかのテーマで、それぞれ話し合ってもらいます。
――なるほど、研究会だから、全員参加で研究するんですね。
今賀:そうです。そうやって研究会のメンバーでアイディアを出し合って作った、「手コキ48手」っていうものもあります。
男性を唸らせる手コキは「フォークボール」
――その中で人気というか、男性のウケがいい技ってどれですか?
今賀:わたしがお客さんに試した中で評判がいいのは「フォークボール」という技です。手をピースの形にして、上から被せて握ります。ピースの指をカリ辺りに引っ掛けてもいいですね。
この「フォークボール」の手の向きを、研究会ではリバースって呼んでるんですが、いわゆる逆手に握って、指を少しずらしただけなんで、誰でも、そんなに難しくなくできる技だと思います。
――そうですね。これならできそうです。
今賀:普通に握られているのとは、感覚がまったく違うらしくて、男性から見えない態勢でこの技を使うと「いったいどんな触り方してるの?」「イっちゃいそうだからやめてくれ」って言われます。
――すごい! そもそも基本は、リバースと何があるんですか?
今賀:順手のことをスタンダードと呼んでいて、逆手はリバース。このふたつが基本です。それに両手を使ったりする、変形がありますね。
男性が勃起していないときにする技
――例えば、スタート時、まだ男性が勃起していないときにする技とかってありますか?
今賀:「玉流し」っていう技ですね。最初は「玉川上水」って名前だったんですけど。
――ネーミングがユニークですね。それだけで研究会の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
今賀:はい(笑)。この技は、タマからチンチンのさきっちょに手の平を流すだけなんですが、まずは相手とキスしながら、「玉流し」でナデナデよしよしって触ってあげて、だんだん硬くなってきたら、握ってしごくような動きの手コキに変わっていくのがいいと思います。
――なるほど。最初は握らずに焦らすんですね。
今賀:そうです。あと勃たせる手コキには、「きつねさん」っていうのもあります。きつねの手にして上にシゴきあげる技です。
――「フォークボール」しかり、しっかり握るのではなく、指が2本か3本触れるくらいで触るのが、手コキのコツのひとつなのでしょうか。
今賀:ぎゅっと握ると、男性のお腹側は、4本の指で覆われるけど、内側の裏すじは1本だけになるじゃないですか。おまけに握ってしまうと、つい、ドンドンッって力強くこいてしまいがち。そうではなく、わりと最初は優しい刺激で血を流して勃起を促すのがいいです。
ED向けの手コキは「ひよこちゃん」
今賀:そういう方には、「ひよこちゃん」がいいですね。ようするにフェザータッチなんですけど、勃っていても勃ってなくても、タマや陰茎を、ひよこを撫でるように、サワサワと、触れるか触れないかくらいの強度で触ってあげる。ローションを付けたほうがやりやすいかな。
――「勃たせなきゃ」って思うと、気合が入って、つい強く摩ってしまいがちですが、
今賀:それよりも金玉に優しく触れるほうがいいですね。最初からサオに触ると、男性側も気合が入って身構えちゃうんですよね。
まずはハグから初めて、ぬくもりを感じ合う。病院にかかるほどじゃないけど、「最近なんだか勃たなくて……」っていう人はだいたいメンタル面の問題なので、そういう焦らしが有効です。
肉体の問題で勃起しない人は、どうこういってないで、病院で治療したほうがいいと思います。(大泉りか/ライター)
(オトナのハウコレ編集部)
■今賀はる Imaga Haru
静岡県出身。大学院で管理栄養士の資格を取得するも、就職活動時に交通費を稼ぐため始めた風俗の仕事で“性”の魅力に気付き業界入り。現在はキャストとして働きつつ、AV女優としても活躍。性感染症予防の活動や働く女性のセカンドキャリア支援に取り組んでいる。趣味はサーフィン。『手コキ研究会』代表。
■手コキ研究会
「性を楽しむきっかけ作り」をコンセプトに、様々な職業、年齢、性別の方に性に関する情報を提供し、性に関して語る場所を提供している。毎月第二土曜日に都内で開催(開催時間は2時間)。参加費は1回500円。