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「挿入中も彼の身体に触れてほしい」 元AV女優が教える、エロくて気持いいセックスのコツ【後編】

ナイトライフ

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大泉りか


元AV女優にして、勤続13年目で6000人以上との経験を持つ現役ソープ嬢、長谷川瞳さん。そんな長谷川さんが、この10月に上梓したばかりの著書『ヒアリングセックス』は、コミュニケーションに重きを置き、ヒアリングシートを利用するまったく新しいセックスハウツー本です。

AVの嘘や、セックスの目指すべきところと、女性のエクスタシーについてお話いただいた前編(「AV男優のテクニックはすごい」は嘘? 元AV女優が語った現場の裏側)に引き続き、後編は、女性側からアプローチする場合の、具体的なセックスのテクニックについて尋ねました。

AVのような強すぎる手コキはダメ

――セックスをする時に、女性側からして効果的なテクニックってありますか?


長谷川瞳(以後長谷川):女性からのアプローチでいうと、キスがものすごく大事なんですね。ちょっと恥ずかしがる人とかも多いと思うんですけど、キスする時は積極的にしたほうがいいです。


例えば、最初はチュッチュッチュッチュって、いろんなとこにキスをしてあげて、ノッてきたら「ベ口ベロベロ」と積極的に。あと、そこはやっぱりコミュニケーションで、どこが感じるかを聞いておいて、わかったら、そこを重点的に、撫でるように触ってあげるといいです。


乳首を舐めてる時でも、太ももの内側を撫でてあげるとか、キスをしながらタマを撫でてあげる。タマを撫でる女性ってなかなかいないんですが、男性はタマを触られたり撫でられたりするのが好きなんですよ。


――身体のぬくもりや密着感って、セックスの醍醐味でもありますよね。けど、タマは盲点というか、ついサオに行ってしまいがちです。


長谷川:「タマを触られるの好きなんだ、すごいね」とか「タマちゃん可愛い」とか言いながら、ジュルジュル舐めながら、シゴいてあげたり。でもペニスをシゴくのも、強くやりすぎたらいけないんです。 


――AVで女優さんがやっているようなシゴき方では、強すぎますか?


長谷川:あれは、強すぎると思います。もっと柔らかめに握って動かして。

ローションはアソコにも仕込める

長谷川:できればローションがあるといいです。ウエットトラストっていう、個包装の潤滑剤があるんですが、それをローション代わりにして。

手の中に仕込んでおいたりして、それで、優しく撫でたり、指先で摩ってあげる。その時も、ガシガシ上下に擦らないでください。あれは映像的にわかりやすいからやっているのと、あとは挿入でイカない人をイかせるためのものなんです。


だから、男性側が「挿入でイケないけど、イきたいなぁ。じゃあ手コキでイかせてもらおう」っていう時には有効なんですけど、セックスの前戯の段階では、必要ないと思ってます。


――ローションを手の中に仕込むっていう発想がなかったです。


長谷川:ウエットトラストは、アソコにも仕込めるんですよ。タンポンみたいな形で抽入できるようになっているので。めちゃくちゃ濡れているように思われて、喜ばれます。すごい興奮しますよ。「濡れてる!」って。「いやいやいや、仕込んでる」って思うんですけど。


――アソコに触った時に、濡れていないとショックを受けるって聞いたことがあります。でもそんなに濡れるわけでもないじゃないですか。だから濡れにくい人は、アソコにローションを仕込んでおくっていうのはいい手ですね。女性も濡れてる状態のほうが気持ちいいっていうのもありますし。


長谷川:そうなんですよ。乾いている状態でクリトリスを擦られるよりも、濡れている状態のほうが絶対に気持ちいい。たまに唾をペッと出してつけてくる人がいますけど、ちょっと嫌ですよね。

フェラは物理的な刺激よりも、エロい雰囲気を重視して

――では、フェラチオのテクニックってありますか?


長谷川:「ジュボジュボジュボ」みたいな激しいやつは、あんまり必要なくて「チロチロ」くらいがいいです。 例えばタマをペロペロペロペロって、猫が人間の手を舐める時くらいのイメージで舐める。


あと、人によってやっぱり気持ちいいところは違うんですね。先っぽが気持ちいい人がいれば裏筋が気持ちいい人もいる。けど、男の人はわりと口に出して言ってくれますよね。「先っぽがいい」とか「その辺りが気持ちいい」とか。そういうところを重点的にやってみるのがいいと思います。


――自分の得意技を披露するわけではなく、あくまでも相手の求めるところを攻めてあげる。


長谷川:そう。目の前の人に、気持ちよくなって欲しいって、愛おしいっていう気持ちを伝えるんです。あとは視線ですね。男性にフェラチオする時には、見上げてください。


フェラチオの時って、男性に、つい頭のてっぺんを向けちゃう人が多いんですね。おでこに皺が寄るから、顔を見られたくないっていうのもわかるんですけど。「自分は今、舐められてる」って言うシチュエーションに興奮するから、ちゃんと見上げながらべローンってやっていったほうが、いいです。


――フェラチオ中、男性は、女性を見てるんですね。


長谷川:そうそう。なので、全身を気にしたほうが方がいいですね。フェラしてる時はお尻をちょっとあげたり、エロいポーズを意識して。ここだけは、AV 女優さんを真似てもいい。


――物理的な刺激ではなく、あくまでもいやらしい雰囲気で相手を興奮させる。

長谷川:そうです。タマでもサオでも、触ってると硬くなってくるはずなんですよ。 だから、前戯ではローションを上手く利用してテロテロやって、いざ挿入したときに、一番気持ちいいと思ってもらえるようにする。前戯では、それ以上の刺激を与えないようにした方がいいです。


――がんばれるのって前戯じゃないですか。だからついついやりすぎちゃいがちですけど、まさに前戯は前戯なんですね。


長谷川:そう、あくまでも挿入が本番、メインなんです。だからメインの前に、おいしいものをたくさんあげて、お腹いっぱいにしちゃダメなんです。「さっきの方が美味しかった」って言われたら悲しいじゃないですか。そこはもう弱め弱めな感じでやった方が気持ちいい。

挿入中は必ず男性の身体に触れる


――では、挿入中に女性から何かできることってあったりますか?


長谷川:キスをせがむこと。挿入中もキスをせがむ。自分が今どれぐらい気持ちいいのかっていうのを、知らせるアクションもいいですね。相手の手を掴んで伝えたり。喘いでるだけだと、男性はなかなかわからないみたいで。あと、男性の乳首触るのもいいですよ。乳首を愛撫されるのが好きな方にはすごく効きます。


――乳首を触られるのが苦手な男性の場合はどこを触ればいいですか?


長谷川:腕、頬……正常位の場合の、腰回りでもいいですし、どこでもいいです。男性のどこかしらを必ず触っていて欲しい。とにかく体を離さないことが一番大事です。そして、何回もキスをせがむ。


――いま、初めて気が付いたんですが、セックス中に動かない女性のことをマグロって言うじゃないですか。それで、女性ってマグロと思われたくないから、激しいフェラチオをするとか、騎乗でアクティブに動いたりしますけど、それってたぶん、違うってことですよね。


長谷川:そうです。そんなことをしなくても、反応がマグロじゃなければ、マグロじゃない。例えば、挿入中に腰を浮かせるのでも、「気持ちいい」ってアピールを相手に伝えるのでも、マグロではなくなってる。キスをせがむとかもそう。


――たぶんそこを間違えている人はたくさんいて、AVみたいにあんあんあんあん喘ぐとか、 表情を研究するとか。


長谷川:それすごくいいことだと思いますよ。男性が興奮するんであれば、その女性の努力って素晴らしいと思う。だけど、身体のどこかを、常に触っていること。決して身体を離さないっていうのは、大前提にした方がいいと思います。


触れ合っているのが局部だけっていうのではダメ。結局、一番気持ちいいのってオーソドックスなんだと思う。毎朝の行ってきますのキスもいいけれど、セックスは1回するだけで、行ってきますのキスの100回分の好きと伝えられると思うんです。


それで、気持ちのいいセックスをすることで、「やっぱりまた欲しくなる」「好きが欲しくなる」みたいな感じが男女のいい関係だと思います。(大泉りか/ライター)


(オトナのハウコレ編集部)


【書誌情報】

『ヒアリングセックス』著者名:長谷川瞳 株式会社 KADOKAWA刊 定価:本体 1400 円+税

長谷川瞳(はせがわ・ひとみ)

東京都に生まれる。2001年に『処女宮 メモリアル』で AVデビュー。03年には及川奈央、神谷沙織、早坂ひとみ、紋舞らんと「ミリオンガールズ2003」に選出され一世を風靡した。また、デビュー前から 6作品連続で TSUTAYA のレンタルランキング 1位を獲得。「レンタルの女王」と呼ばれ、『トゥナイト2』(テレビ朝日系)などでも取り上げられたことも。04年に AV を引退。その後は川崎のソープランドに勤務している。AV 女優時代から行っていたライター業も続けており、現在は小説の執筆にもトライしている。


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