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伝説のAV女優が語る、現実のセックスでAVを真似してはいけない理由

ナイトライフ

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小室友里


こんにちは。セックスレスからセクハラ問題まで、男女心理の違いによるトラブルを解消しています、ラブヘルスカウンセラー小室友里です。


アダルトビデオ業界の人間は口を揃えて言います。「アダルトビデオは真似しないでください。あれはエンターテイメントです。ファンタジーです」。


真似しちゃいけないのはなんとなくわかる。けど、どうしてアダルトビデオを真似しちゃいけないのか? 真似するとどんな弊害がおこるのか? 具体的な理由と事案を聞いたことがある人は、そう多くはないと思います。

AVの世界はファンタジーで塗り固められています

私も20数年前のアダルトビデオ業界を賑わせた、元業界人の1人として「アダルトビデオは真似しちゃダメ!」と、セミナーや講演会で口うるさく言っています。


アダルトビデオの世界は、皆さんが想像しているより、はるかにファンタジーで塗り固められています。ぶっちゃけ、気持ちよくなくても気持ちいい顔をすれば声も出すし、生理的に受け付けない男優でも一度は便宜上セックスします。


セックスを生業としていない貴女は、気持ちよくなくても気持ちいい演技……はすることがありますね(汗)。生理的に受け付けない男性との便宜上のセックスはどうでしょうか? 生理的に受け付けなければ、セックスすらしないと思います。そんな雰囲気にもしないでしょうし。


AV女優が便宜上のセックスができるのは、それがお仕事であり、収入に直結していること。その場でセックスを断れる状況下にないこと。撮影終了後に「あの人とはもう仕事したくありません」と、共演拒否ができることなどから、ひとまずはそのセックスを乗り切ればいい、という考えに至るケースが多いものです。


「AVはSF。セックス(S)ファンタジー(F)です」


声を大にして伝えたい、とても大事なことを再確認しつつ、ではなぜアダルトビデオを真似してはいけないのか。真似することの弊害と、真似をしてもいいたった1つのことを一緒に考えていきたいと思います。

AV女優とAV男優は単なるビジネスパートナー

まずはアダルトビデオの撮影現場の様子をお話ししますね。


数年間に渡り活躍している女優であれば、何度も顔を合わせてセックスする男優も多くなります。しかし、誰にでも初顔合わせはあり、数時間後にはその男性とセックスをします。


その数時間、セックスに至るまでの恋人同士のような甘いひとときなど過ごせるわけがなく、女優は決められた撮影スケジュールをこなしています。男優もそれに参加するか、タイトスケジュールであれば、初顔合わせから1時間後にはセックスシーンの撮影、なんてことも少なくありません。


セックスは男女における最高で究極のコミュニケーションです。セックスをしてお互いの思いが通じ合い、許しあえることがたくさんあります。


しかし、それはセックスに至るまでに経験した多くの感情、楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、辛かったことがそうさせるのであって、アダルトビデオ撮影の現場において、板街の思いが通じ、許しあえる関係になることは“絶対”にありえません。せいぜい気心許しあえる仲になる程度です。信頼できるビジネスパートナーという感覚です。


ですから、女優が気持ちよさそうな顔をしたり、体をくねらせているのは、貴女が気持ちよさそうな顔をして、体をくねらせる感覚とはおおよそ違います。


女優は男優という媒介者を通じて、カメラの向こう側でペニスを握っている男性視聴者のために体をくねらせます。貴女は目の前にいるパートナーから与えられた愛撫=愛情表現のレスポンスとして、気持ちいい顔をして体をくねらせているはずです。セックスでコミュニケーションを取りたい対象がそもそも違うのです。


ですから、アダルトビデオのようなセックス、つまりAV女優の真似をしてはいけないのです。AV女優のようなリアクションをしたら、男性はこう思います。


「俺のセックスでこんなに感じている! 俺は正しいセックスができているんだ!」


……はたして本当に、そのセックスが貴女にとって正しいセックスでしょうか? 心から気持ちいいと感じられていますか? たまには「ちょっと違うんだけどなー。ソコじゃないんだよね」と思うことだってあるはずです。


ソコじゃない、気持ちよくないと彼に伝えることも大切なコミュニケーションです。それができなくなってしまうのが女優の真似、アダルトビデオを真似してはいけない弊害の1つです。

セックステクよりも大事なのは「彼に思いを伝えること、尋ねること」

では反対に、どこなら真似していいのか。唯一アダルトビデオを真似していいことがあります。それは

「相手に声をかける。相手の要望を聴く」


ことです。女優もよく尋ねていますよね。


「どこがいい? ココ? どうしたら気持ちいい?


言葉のコミュニケーションはどんどん行ってください。エロいことを言う必要は全くありません。感じたこと、思ったこと、頭に浮かんだこと、彼に聴きたいと思ったことを言葉にしてアウトプットしてみてください。


セックスで大切なことは、スキルやテクニックではなく、彼に思いを伝えること、彼の思いを尋ねることです。思いを伝えれば彼の対応は変わります。思いを尋ねれば自ずとセックススキルは上昇します。


思いを伝えること、尋ねることが、アダルトビデオの中で行われているも画面の向こう側にいる視聴者には伝わりづらい、とても大切なセックススキルの1つです。


彼とのセックスをもっと楽しみたい。よくしたいと思うなら。今日から始めてみてください。女優のモノマネはせず、気持ちいいことは素直に気持ちいいと伝える。彼の体のどこが気持ちいいのか尋ねる。


この2つだけで、彼とのセックスは劇的に変わっていきますよ。(小室友里/ライター)


(オトナのハウコレ編集部)

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