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夫の経済的DVで美容室すら行けなかった…。 格差婚した女性の結婚地獄

結婚

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結城


結婚は永遠の誓い……といいますが、様々な事情でダメになってしまうことがあります。離婚した夫婦、関係が破綻しつつも結婚生活を続ける夫婦など……、ダメになった結婚生活にはどのような原因があるのでしょうか。「結婚がダメになった夫婦」の実態を聞いてみました。

都内在住のSさん(女性/35歳)は今年の春に離婚しました。離婚の原因は「夫婦間の格差にあった」と語るSさん。元夫との間に一体、何があったのでしょうか。

生活費を渡さずに豪遊する夫

「夫とはSNSで知り合ってスピード婚でした。飲食店をいくつも手掛けるコンサル会社に勤めていて年収は1000万円ほど。結婚したときは生活の心配をすることもないと思っていました。夫は私が仕事をすることを嫌がり、その希望通りに私は仕事をやめて専業主婦になりました」


結婚したのはSさんが30歳の頃。本当はすぐにでも子供がほしかったというSさん。しかし、夫は仕事が忙しいためなかなか時間が合わなかったといいます。


「昼過ぎに出勤するのですが、帰りがとにかく遅いんです。飲食関係なので接待や付き合いがあるのはわかるのですが、朝まで飲んで帰ってくるのはしょっちゅう。


最初は私も夕飯を作って待っていたのですが、帰ってこないのでムダになってしまうんです。しまいには夫に『外で食べてくるから夕飯はいらないよ』と言われるようになりました」


Sさんの夫は自分の食費や娯楽のためにはお金を遣うことが多く、Sさんと2人で出かけるときはそれなりに贅沢をさせてくれていたようです。しかし、Sさん1人に対しては必要最低限の生活費しか渡してくれなかったといいます。

「2人で出かけていたのは最初の1年だけでした。2年目にもなると夫は仕事と称してキャバクラや高級飲食店、さらに付き合いとして海外旅行まで行くようになりました。


当然、私は仕事をしていないので友達と旅行すらできません。夫に生活費を上げてほしいというと『家にいるだけなのに何にそんなにお金を遣うの?』と鼻で笑われました……」

子作りにも消極的だった

最低限の生活費しかもらえずに、外食どころか美容室すら行けなかったというSさん。せめて自分のお小遣いくらいは……と夫に内緒でこっそりとスナックのアルバイトをしたこともあったといいます。

「でも、地方のスナックなので稼げても月5万円ほど。私が自分の食費を稼いでいるときに夫は高級レストランの写真や旅行の写真をSNSにアップしているんです。


でも、何よりも許せなかったのが子作りにまったく協力的じゃなかったことです。年齢のこともあるし、子供は早めに作りたいと結婚当初に話し合って夫も承諾していたのに……。


は帰ってこないのでたまの休みに誘っても『2日酔いで無理』『疲れている』と、何かと理由をつけて断られました」

コロナ禍でも自粛せず豪遊する夫

そんな生活が2年近く続き、子供は結局できないままSさんは32歳になりました。そして、いよいよ離婚へのカウントダウンが始まるのです。

「離婚を考え始めたのはコロナ禍になってからです。元々、出かけることが大好きな夫は家で大人しく自粛生活なんてできませんでした。知り合いの店を貸し切って飲みに行ったり、海外旅行ができないからと行って沖縄に旅行をしていました。


旅行するだけでも白い目で見られそうなのにそれをわざわざSNSにアップするんです。そんな夫を見て、『もしかしてこの人って常識がないのかな……』と疑うようになってきたんです」


コロナ禍に家にいる間にせめて子作りに協力してくれるのでは? と淡い期待を抱いていたSさん。しかし、夫はリモートワークにもかかわらず、何かと言い訳をつけて外出や旅行を繰り返していたといいます。

ついに離婚を決意

そんな夫を見て、この人とは子供を作れないと悟ったというSさん。夫には「子供がほしいから離婚してください」と伝えることにしました。

「夫の反応はあっさりしたものでした。結局、慰謝料も一切なく協議離婚で成立しました。ただ、問題は離婚届を提出したあと。私はすぐに家を出ていくのが難しかったので、3カ月だけ次の家が見つかるまで家の解約を待ってほしいと伝えたんです。


一度は了承した夫ですが、その1カ月後に『新しい家が見つかったから出ていってくれない?』と言われたんです。話を聞くと『次の家を見に行ったらいい家が見つかって。すぐに契約しないと他に貸し手がつくと言われたから契約した』と。呆れて何も言えませんでしたね……」


結局、Sさんは半分追い出される形で家を出ることに。ひとまず実家に身を寄せることになったといいます。

「親にすべてを話したら『そんな男とは離婚してよかった』と言われました。親は絶対、離婚に反対すると思っていたので驚きました。でも、それほど夫が非常識だったということですよね……」

自分のことしか考えていない、身勝手な元夫との地獄婚をようやく終えたSさん。今は実家を出て1人暮らしを始めて少しずつ普通の生活を取り戻してきているといいます。(結城/ライター)(オトナのハウコレ編集部)

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