アイコン ハイスペ丸の内OL・吉永このみが選んだ「副業としてのAV女優」

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ハイスペ丸の内OL・吉永このみが選んだ「副業としてのAV女優」

丸の内で働く、ハイスペでキラキラなOLたちは、あなたの目にどのように写っていますか。

地位と名誉を持ち、それを社会的に認められているキラキラ女子。自分とは関係のないもの、羨ましさこそあれど、関係のないもの。そんなふうに感じる人もいるでしょう。

2020年9月。ある女性がAV女優としてデビューしました。吉永このみさんは丸の内の某外資系企業で総合職として働きながら、休日に「副業AV女優」をしているのです。

すべてを持つ丸の内キラキラOLは、なぜこの職業を副業に選んだのでしょうか。ドラマやメディアでしかなかなか見ることのない、キラキラOLの実情も聞きました。

ーー吉永さんは本業でもしっかり働いてらっしゃるんですよね。大手外資で総合職につけるくらいだから、学歴もしっかりしているでしょうし、容姿もステキです。……あの、ぶっちゃけモテるんじゃないですか?

吉永このみ(以下、吉永):よくそう言っていただけるんですが、実際は全然モテません。キラキラOLなんて言われるけど、正直個人的な感覚では、それは一般職の子だけの話ですね。

合コンの話はよく社内でも出ますが、私たち総合職は仕事もそれなりに忙しく、合コンのために仕事を早く切り上げるのも大変です。

予定していても、仕事が押して結局参加できない、なんてこともしばしば。服だって平日はスーツばかりで、合コンがあってもかわいいワンピースも着れなければ、ネイルもできません。

社内でも、かわいい子は総合職よりも一般職に集中しています。元レースクイーン、ミスキャン出場者なんかもザラにいて、社内恋愛も総合職男性と一般職女性のパターンがほとんどです。

ーーでも、お給料なんかは一般職の子よりしっかりもらえますよね。一般職の子とは、魅力が別、という考え方もできるのではないでしょうか。

吉永:もともと厳しく育てられていたこともあって、自己肯定感があまり高くないのかもしれません。真面目に勉強して、真面目に就職して……それでも、身の回りの女性に劣っていると感じてしまって、やっぱり堂々とは振る舞えなかったんです。

学校で仲良くしていた子たちは真面目な子ばかりだったけど、社内には積極的に恋愛している子も多いです。でも、自分はやっぱりそういう子と戦えない。このまま身を粉にして仕事するだけの人生でいいのか、思い悩んだ時期も長かった。だから、AVデビューを決意したんです。

ーー周りのレベルや自分の理想の高さと比較して、自己肯定感が下がっていってしまう……そんな自分の殻を破るきっかけがほしかった?

吉永:そうです。これまでの保守的な自分では絶対に選ばないような選択をすることで、人の目を気にしてばかりな自分を変えたかった。

それに、もともとAVが好きだったんです。高校生の時に親戚のお姉さんに見せてもらったのが最初のきっかけだったんですが、厳しくされていたからこそ、その背徳感にハマってしまった自分がいて……PCや携帯はアクセス制限もかかっていたので、わざわざ購入して見ていました。

自分の生活からは想像がつかないような、非現実的なシチュエーションから始まるセックスに憧れがあったんです。でも、実際にお付き合いする男性には、自分のしたいことを伝えられず、結局受け身にしかなれなかったから……とにかく、そういう自分を変えるきっかけがほしかったんです。

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ーーちなみに、AVデビューが周りからどう見られるかに不安はありませんでしたか?

吉永:でもやっぱり、職場の人にバレるのは不安。単純に、これまでと違う振る舞いをされてしまったら悲しいな、と思っています。そのくらい、見え方が変わってしまう可能性があることはわかっています。

でも、本当に仲良くしている子はわかってくれるんじゃないかなと思ってます。とくに女の子は、私がそうだったように、真面目に振る舞っていてもやっぱりこういうものに興味がある、という子も多いと思います。

友人の中にはアイドルを推すような感覚で有名なAV女優さんの推し活をしている子もいて、AV女優という職業に理解がある人も多いという印象です。

ーーやっぱりそうまでしてデビューしたからには、長くやりたいと考えてらっしゃるんですか?

吉永:うーん。でも、本職のキャリアもやっぱり大事にしていきたいですね。AVの仕事は、若くてキレイなうちに全部やりきってしまいたいなという思いもありますから、本職もがんばっていきたいです。

今はどっちの仕事でも活きることとして、語学を勉強しています。そういう努力は今後もしていきたいですね。やっぱり、地に足をつけて自立はしていきたいので。

ーーそういうところ、すごくお強いですよね。……実際にAVデビューしてみて、なにか変わったことはありましたか?

吉永:うーん。好きだったことを仕事にできていることは嬉しいです。でも、まだ自分の中に実感がなくて……変われたな、とは自信を持って言えないです。でも、これからいろんな人に知ってもらえるようになったら、もっとキレイになりたい、とか思えるようになるんじゃないかなって。

目標が持てるのってけっこう大事なことなので、そういうことの積み重ねで、自分が変わっていったらいいなと思っています。


「ハイスペキラキラOL」とだけ言われると、なんでも持っている人に聞こえるかもしれません。しかし、人には人の事情や環境があって、美人ハイスペも関係なく、その中で「生きづらさ」を抱えることがあるのです。

自己肯定感の低さや、性的な生きづらさを解決する方法は、AVデビューという選択以外にもいろいろあるでしょう。しかし、吉永さんにはその方法があっていた、というだけの話なのです。

彼女は今、夢だった非現実的シチュエーションを、これからどんどんと作品中でこなしていくのだそうです。女性の生き方として、そういう自己実現の形がある、ということだけは事実です。(久留米あぽろ/ライター)

(オトナのハウコレ編集部)

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