アイコン AV女優兼高学歴現役大学生「渡辺まお」が語る、ミレニアム世代のオープンな「性」への価値観

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AV女優兼高学歴現役大学生「渡辺まお」が語る、ミレニアム世代のオープンな「性」への価値観

AV女優という職業へのイメージが、若い世代を中心にどんどん変わっていっています。

今回インタビューしたのは、2020年にデビューしたばかりの新人AV女優・渡辺まおさん。なんと現役大学生で、しかも誰もが知る高学歴大学に在学中だという彼女。道半ばの女子大生が、AV女優という職業に感じる魅力はなんだったのでしょうか。

渡辺さんは大学生で、それでいて”高学歴”と言われる大学に現役で通っているのだそう。就職先やキャリアには困らない高学歴大学に通いながらも、AV女優という職業をあえて選択したのはなぜだったのでしょうか。

「単純に、好奇心がありました。自分自身セックスするのが好きで、もっといろんなシチュエーションでセックスがしてみたいと感じたんです。それなら、若いうちの方が需要を感じてもらえるでしょうし、在学中って意外と時間があるので。

あえてAV女優を選んだっていう感覚はあまりないんです。ただ、時間がある時に自分が興味を持てることを追求してみたかった」

渡辺さんはあまりにひょうひょうとそう語ってくれました。AV女優という仕事に、”特別な職業”というイメージがそこまでない、といいます。

「始める前は身バレへの不安なんかもあったんですけど、今はもうないですね。Twitterで発信活動を初めてみたら、同世代の子たちもたくさん応援してくれて。”自分の好きなことがこの歳でできているのはすごい”とか、優しいコメントばかりでした。

自分自身、高校生の頃から紗倉まなさんのことが同性として好きで、彼女のマルチな才能に憧れていたり、まなさんたちのような有名女優さんがSNSで前向きに発信してくれることで、”AV女優だって立派な職業だ”ということが、自分の中に最初から腹落ちしていたような気がしますし、身の回りの同年代の友人たちも、あまり偏見を持つ人がいないですね。

だから、AV女優になるとか、性にオープンになるっていうことに、特別大きな覚悟とかは必要ではなかったような気がします。自分の中で当たり前のことでした」

まだ日本の多くの人が、とは言えないのかもしれませんが、若い世代の中ではとくに「女性も性にオープンであることが当たり前である」と感じているということに、大きな時代の進歩を感じました。

少なくとも今の10代にとって、AV女優という職業が「勇気を持ってなるもの」「選ばれし者のための職業」ではなくなっていて、学業の合間に、興味を満たすために始められるような気軽さを持てるようになったというのは、5年前、10年前にはなかった価値観なのではないでしょうか。

学校では文学やカルチャーに興味を持ち、映画や純文学、またジェンダーなどにも興味を持ち勉学に励んでいるという渡辺さん。非常に好奇心が旺盛で、大学を卒業する前には就活にもトライしてみる予定なのだそう。

「社会に出るための経済などの知識は、自分でも勉強できるんじゃないかなあと思っているので、今は実利的な勉強よりも、自分が興味を持てるもののことや、社会に出てからでは学べないものを学びたいな、と思っています。

AV女優も、そういうもののひとつですね。だから、いつまでやろうとかは決めていなくて。興味があるものがある限りは、自分の可能性を潰したくないんです。まだ自分が何に一番向いているか分からないから、卒業の前には就活も経験したいなと思っています」


今AV女優としてデビューしたばかりだというのに、彼女は自分のキャリアをしっかりと見つめています。そんな彼女に、将来の夢も聞いてみました。

「とりあえず、人に影響を与えられる人間になりたいと思っています。そのための表現方法や、自分にできることは今模索中って感じですね。AVの現場ではとにかく、普通の生活の中では体験できないことをたくさんできる気がしています。

まずは物怖じせずに未知のものを経験していきたいです。あとは、エロというものに対する偏見のイメージを変えていきたいです。

少なくとも私は、生きてきた中であまりエロへの偏見を持たずに済みました。さらに下の世代や、逆に上の世代にも、エロへのクリーンな認識を広めていきたい」

AVの現場では、複数プレイなどの非日常なシチュエーションをたくさん経験していたいという彼女。世の中の女性に伝えたいというメッセージも聞きました。

「私は当たり前に、思春期に性に興味を持って、当たり前に複数プレイのような非日常なセックス体験に興味を持ちました。多くの女性にとって、性に興味を持つことは当たり前のことです。身の回りの偏見に悩む人もいるかもしれないけど、あなたの興味に貪欲であってほしいです」

下の世代の価値観が、少しずつ変わってきています。女性か男性かに関わらず、性にオープンであることは当たり前のこと。それを受け入れる環境も、身の回りにできてきている。

少しづつでも、性も多様化や、ありのままを受け入れようという受容性が生まれてきています。女性だって、性に興味を持っていていい。この記事を読んだあなたが、渡辺さんのこの言葉から、勇気をわけてもらえますように。(久留米あぽろ/ライター)

(オトナのハウコレ編集部)

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