アイコン 「どうしたらイクのか」を考え抜いたら「イかないことの大事さ」に気づいた、という話

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「どうしたらイクのか」を考え抜いたら「イかないことの大事さ」に気づいた、という話


多くの女性が「イッたことがない」という悩みを抱えているようです。

過去に一度イッたことがあっても、相手やコンディションが変わるとイケなくて、オーガズムの再現性の低さに悩んでいる人もいるでしょう。

あるいは、それが理由になって彼とのセックスコミュニケーションについて戸惑いを感じている人もいるかもしれません。

実は近年「イク」という状態が「何によって引き起こされるのか?」がさまざまな研究で明らかになってきています。

僕はこの「オーガズムの仕組み」を自分なりに理解できてからというもの、パートナーの満足度が飛躍的に向上しました。(もちろん毎回イカせられる訳ではありませんが)

ぜひ、あなたもパートナーと一緒にこの記事を読んでみてください。きっとびっくりすると思います。

なぜならイクための一番のコツは「イコうとしないこと」なのですから。
まず、一番最初に知っておくべきことは、オーガズムは股間で起きているのではなく、脳で起きているということです。

オーガズムは身体中に張り巡らされた「迷走神経」という神経を通じて、身体中から脳に刺激が送られることで起こります。

その迷走神経は性器だけではなく、唇や皮膚・各種内臓などいたるところに繋がっています。

人によっては、肩に触れられただけでイッてしまう人や歯を磨くたびにイッてしまう人もいて、中には身体的な接触がなく「イメージする」だけでイクことができる人もいるのです。

イクためには女性ならクリトリス、男性ならペニスへの刺激が絶対だと思っている人も多いのですが、実際はそんなことはありません。
多くの女性が勘違いしていることが、オーガズムに達しさえすれば誰にでも「絶頂が訪れる」ということです。

多くの人がイメージする「絶頂」は「頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなり、体が宙に浮くような感覚」だと思います。

しかし、オーガズムの強度(という表現が適切かはわかりませんが)は人それぞれで、ある人はドカンと突き抜けるように起こり、ある人はひっそりと起こるだけでなのです。

ですから、あなたが「絶頂」を経験したことがなくても、あなたの身体が悪い訳でも、パートナーの腕が悪い訳でもないのです。
オーガズムに達するかどうかは、最終的には「性器をどう刺激するか?」ではなく「脳がどう感じるか?」に左右されます。

とくに妊活中に多いことですが、男性は「射精しなきゃ」というプレッシャーが強まるほど射精障害になることがあります。

女性でも、パートナーに「どうしてイッてくれないの?」と責められることで、感じられない身体になり、セックス自体を嫌いになってしまうこともあります。

つまり「イかなくてはならない」「どうしてもイキたい」と思うことこそが、オーガズムを遠ざける原因となっている、ということです。

イクことはあくまでセックスの1つの結果であって、それを目的にしてしまうとセックス自体が嫌になってしまうので注意が必要です。

大事なのは、イクことに対してなんのプレッシャーも感じずに、リラックスしてエッチをできることなのです。
「どうしたらイケるようになるのか?」という答えを探してしまうと、あまり良い結果にはなりません。

男性はパートナーに対して「イかせなきゃ」「イかせることこそ女性への貢献」と思っている節があるので、まずその誤解を解く必要があります。

例えば「彼が無理にイかせようとしてきてプレッシャーを感じる」といったような悩みがある場合、彼に「イかなくても(反応が薄くても)十分に気持ちよくて、それが喜びになっているんだよ」ということを伝えてあげる必要があるのです。

また彼がイケなくて悩んでいるようなことがあっても、あまり申し訳なく思わずに「スキンシップが取れるだけでも幸せな気分になれる」などといって、安心させてあげてください。
もちろん、どうしたらもっと気持ちよくなるのか?という探求をすることは悪いことではありません。

しかしそれが「イクため」の探求になってしまうと、いずれ「焦りと緊張」になりオーガズムは得られなくなってしまう可能性が高いのです。

いくつかの文献を読んでみて、そして僕の個人的な体験に基づいて思うことは、女性は「イク」成功体験を積めば積むほど、それを脳が記憶してイキやすくなるのではないかということです。(実際にオーガズムの体験は強く記憶されるという科学者の意見もあります)

イクことを目的とせずに、エッチのたびにパートナーと喜びを分かち合いながら「自分の気持ちよさの探求」をしていくことで、結果的に「イク」成功体験がつみ重なり、徐々にイキやすい身体にしていく。

そうすることが、「イッたことがない」という悩みを解決するもっとも早い近道なのではないかと思うのです。(川口美樹/ライター)

(オトナのハウコレ編集部)

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