アイコン 初デートでセックスしたらあっさりフラれた…何が失敗だったの?【しくじり女の大反省会!】

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初デートでセックスしたらあっさりフラれた…何が失敗だったの?【しくじり女の大反省会!】

一緒に飲んでいて、いい感じになれたと思った相手とセックスしたらその後音信不通に・・・。いわゆる「ヤリ捨て」と呼ばれる形のフラれ方。一体何が失敗だったのか?

今回はライターのカサイユウさんがご自身の失敗談を振り返ります。
これは、かつて私が恋愛市場のど真ん中にいた頃のお話。趣味の音楽活動に精を出していたある日、ライブハウスで出会ったのは、とあるアマチュアバンドのギタリストでした。知人に紹介され、しばらく話をしていると「今度飲みに行こうよ!」とお誘いを受けました。

新しい恋の予感に、うら若き乙女のテンションは急上昇! 楽しみな反面、「こんなイケメンとデートなんて緊張するなぁ……」と心踊らせながら、当日を迎えることになりました。

週末の夜に新宿で待ち合わせして、彼の行きつけだという大衆居酒屋へ。ぬるいジョッキビールを片手に、ふたりの共通項である音楽をフックとした「お互いの人間性を掘り下げる会」がスタートしました。
次の恋人候補を目の前にして、酒が進まないわけありません。すっかり酔いが回り緊張がほぐれてきた頃、「俺、手相見れるよ」と手を握られます。これってもう「イチャイチャしたいです」と、ほぼ同義よね。いいじゃん、しようよイチャイチャ! 狭いテーブルの上で、まるで前戯を思わせる手相占い(らしきもの)が始まりました。

男の子の手は、大きくて温かい。骨ばった感触が異性を感じさせて、とってもエロい……。そんな心地よさの中、「指が短くてF(ギターのFコード)が押さえられないんですよね〜」とか言っちゃって、浮かれていないふりをするのが精一杯。もうFなんて一生押さえられなくていいから、ずっとこうしていたい!

……入店からおよそ3時間が経ち、時刻はそろそろ終電を迎える頃。「これからどうする?」という会話の中で、彼がこんな選択肢を提示してきました。

1:帰る
2:別の店へ飲みに行く
3:カラオケに行く
4:ホテルに行く

そこで私は、迷う素振りなど一寸も見せずに、元気良く「ホテル!」と答えました。今思えば一番選んじゃいけないヤツだったのですが、脳内は「ホテルを選択肢に入れたなら、そっちもその気でしょ? すぐにでもセックスしたいんでしょ? バンドマンってヤリチンなんでしょ? 性に奔放な女、好きでしょ? 穴があればいいんでしょ?」……と、品のない下心であふれていたのです。
平日夜のラブホテルは、どこも空室が目立ちます。彼と密室でふたりきりになることに成功し、高揚感は加速するばかり。なおホテル料金は彼の支払い。入室してすぐ、「私、分かってる女だから!」という気持ちで、宿泊料金の半額をそっとテーブルに置いておきました。

それから当然のようにセックスをし、ぐっすり眠り込み、気がつけば朝。チェックアウトの時間が迫っており、彼は帰り支度を始めていました。なんだか気まずい雰囲気を察して、慌てて服を着る私。面倒だったので、眉毛も描かないままホテルを後にします。帰路につくべく新宿駅を目指す彼は、心なしか早足。

とりとめのない会話はあるものの、不穏な雰囲気は変わりません。私、何かしちゃった? 彼は一体どうしちゃったの? 目覚めるまでは、あんなに楽しかったのに!
二度目のデートができると信じていた私は、後日「また飲みに行きませんか?」とメールを送りました。しかし返信はつれなく、彼の気乗りしないテンションが文面から滲むほど。くじけずに「次はいつ会えますか?」と打診するも、社交辞令のようなメールが返ってくるばかり。ほどなくして、音沙汰さえなくなりました。

さらに後日、共通の知人がバーを始めたというので「もしかしたら彼に会えるかも!」と、ひとりで飲みに行きました。狙ったとおり彼には会えたのですが、なんと女連れ。ここでようやく「ああ、あの恋は終わってたのね……」と気づきます。途端に居心地が悪くなり、目の前のビールを飲み干すなりバーを飛び出し、傷心ハシゴ酒の旅に出たのでした。
・セックスに引かれた
フラれた原因としてまず思い当たるのは、セックスのやり方です。恥ずかしながら、当時は男性をイカせることに自信がありました。その日どんなセックスをしたのかはうろ覚えですが、きっと頼まれてもいないのにフェラチオをしただろうし、もしかしたら乳首や睾丸まで舐めたのかもしれない。

しかし、初めてセックスする相手に「こうすれば気持ち良いんでしょ? ホラホラ」なんて傲慢なメンタルで来られたら、性別関係なく引いてしまうのは当然です。一度してみて「相性が合わない」「セックスが下手」と思われたのだとしても、それが原因で即フラれるというのは考えにくいもの。感じるポイントは、人それぞれに違います。さらに、気持ちよさは体調や気分にも左右されることを考慮するべきだったのです。

・セックスにがっつきすぎた
セックスの誘いに乗るにしても、タイミングを誤ると、相手からしたらありがたみを感じなくなってしまいます。私が「ホテル!」と即答したことで、彼にとってその日のセックスは、簡単に手に入るものになってしまいました。

一般的に、人は「なかなか手が届かない……でも、ちょっと頑張れば掴めそう」というものに燃える傾向があります。ということは、彼の方が「もう我慢できない、ホテル行こう!」というテンションになるまで、待つべきだったのかもしれません。何にせよ、ホテルに行くまでは、もっと時間を置いても良かったはず……。

・お金のやりとりに品がない
何度デートをしても難しいのが「支払いどうする?」という問題。このケースならば、私は彼が支払いを済ませてくれたことに対して、素直に「どうしたら良い?」と聞いてみれば良かったのです。そこで「いらないよ」と言われたらお礼を言えば良いし、「じゃあ千円だけくれる?」と言われたら、そうすれば良かった。

黙ってテーブルに半額を置いたのは、遊び慣れている女を装うことで「あなたに迷惑かけません」というアピールをしたかったのですが、それがかえって品のない振る舞いになってしまいました。奢ってくれた相手に、後日ちょっとしたプレゼントを渡すというお礼の仕方を覚えたのは、残念ながらそれから数年後のこと。

・一度セックスしたぐらいで気を抜きすぎ
「セックスすれば彼のことがもっと分かるはず」「もっと親密になれるはず」と、私は“セックスの魔法”を信じすぎているフシがありました。この思い込みによって、突然降ってきた恋を大事に温めることができなかったのです。

初めてのお泊りで、ぐっすり寝入るほど気を抜いてしまうのはいかがなものか。百歩譲ってそれはいいとしても、寝てる間に歯ぎしりをしていたかもしれない。さらに、大人の身だしなみとして、眉毛を描くぐらいの余裕は持っておきたいものです。
この日に私が犯した最大の失敗は、おそらく「一度セックスさえすれば、よりよい関係になれると思い込んでいた」こと。「穴さえ提供すれば女として気に入ってもらえる」というやさぐれた思い込みのまま突っ走り、目の前にいる彼が何を望んでいるのかを見ようともしませんでした。彼の人間性や、人の性欲のあり方をナメ切っていたのです。

ゆえに、相手から「今後付き合いを続けるに値しない存在」「時間やお金を注ぐほどではない存在」というジャッジを下されてしまったのです。目の前にいる人を大切にできない人間が、誰かに愛されたいだなんて……。まったく、傲慢も良いところです。(カサイユウ/ライター)

(オトナのハウコレ編集部)

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